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2009年11月 5日 (木)

三峰山と英五さん

 三峰山に行ってきた。

 この山は霧氷で有名な山であるが、春のシロヤシオ、秋の紅葉もよく知られている。奈良県と三重県の県境にある。

Img_1805s  例年なら、まだいくらか紅葉が残っているはずなのだが、みつえふれあいバスの運転手さんによれば、先日のカンパで山頂は真っ白、風も強かったらしく、葉っぱが全部落ちてしまって、すっからかんであった。ふもとはようやく秋が深まってきた程度のものだったが、この山、奈良県側から登ると山上稜線直下まで植林帯が続くので、通常なら中腹の紅葉が楽しめるところ、植林帯を抜けると突然冬枯れの風景となってしまった。

 それでも、やはり広々とした八丁平ではのんびりとした時間が過ごせた。

Img_1839s  この山、僕は格別好きなわけではないが(嫌いなわけでもない)、思い出の山でもある。

 在りし日の河島英五さんと登った山であった。

 英五さんとは懇意にさせてもらっていた。そのひと月前ほどに、取材で一緒に大峰山脈南部の玉置山に行き、年が明けた1月、イベントで三峰山に登るというので馳せ参じた。

 すでに英五さんは調子が悪かった。御杖小学校の校歌を英五さんが作った縁で、三峰山登山イベント参加となったわけだが、途中まで車で行き、トイレにこもったきり、少し登って下山せざるを得なくなった。下山後も外でサービスをするつもりであったようだが、青少年旅行村の管理棟だったかで座り込んで出てこられなかった。ケニア山やパミール高原を放浪した過去の自信もあって「情けない」とこぼしていた。息子の翔馬くんも一緒だった。彼がまだ高校生のころの話だ。

 その後、英五さんは入院した。それから、一度だけ、やせ細った英五さんと顔を合わせたが、あっけなく逝ってしまった。三峰山に登ってから4ヶ月ほどあとの話である。

 そのとき、僕は何をしたわけではない、弁当を持ったくらいなのだが、英五さんは、三峰山に僕が同行したことにえらく感謝してくれていたということを長女のあみるちゃんに聞いた。

 あの時こうすれば、ということはよくある。何がどうだったわけでもないが、なんとなく、何かできたのではないかという思いが残っている。

Img_1866s  しかし、あの辺ののんびりした雰囲気はいい。ふれあいバスの運転手さんは行きの方も帰りの方も親切であったし、三重交通バスの運転手さんとも何かと話をした。ここでの暮らしを想像し、同時に東京や大阪のビル街の真っ只中を想像したりして、これが同じ日本やもんなあと思った。

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