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2010年2月16日 (火)

今日は朝から。ナカニシヤさんの巻

 今日は朝一から、手伝っているアウトドアショップの棚卸しがあり、それを中座したあと、一路京都へ向かった。一乗寺にあるナカニシヤ出版への訪問である。

 その昔、社長にインタビューしたことがあるのが最初の縁であるが、その後、YK時代の後輩のSが務めることになったこともあって、さらに縁が深くなり、昨年暮れに引き続いての訪問であった。社長が来られるのを社長室で待つ間、壁一面の書棚にぎっしりと詰まった山岳書を眺めていた。

 僕は、古書のマニアではないが、山岳書はとても勉強になるので、少なからず興味を持っている。そこへ、Sと社長が入ってこられた。

 1時間半ほどの雑談交じりの打ち合わせのあと、「2冊あっても仕方ないから」と、資料になる古書や山岳の報告書を紙袋いっぱいに頂いた。

 その中に朝史門著の『山と漂白』(昭和15年 朋文堂)と『山の風景』(昭和23年 蘭書房)の2冊がある。朝史門とは京都の岳人で、北山の父とも言われた森本次男さんのペンネームである。名文を書くことで知られている。前からじっくりと読んでみたかったような話をしていると、社長がおもむろに下さったのである。

 なにぶん古書なので、目いっぱい開くとすぐにバラバラになりそうだが、近々落ち着いてじっくりと読もうと思う。そこには山をかさこそとたどり、山村を渡り歩く山旅のロマンチズムがつまっているのである。

 奥付に記された「著者印」がいかしている。『山と漂白』は緑のアリが描かれ、その上に朝史門の朱印が、『山の風景』にはアマゴが横たわり、森本の名とともに、その特徴である体側の朱点が赤く点々と付いていた。

 日本山岳会関西支部の柏木さんに教えていただいて以来、古書を読む前に、この「印」を興味を持って見るようになった。一冊一冊に著者のぬくもりを感じられたころの本の話である。

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山と漂白 → 山と漂泊

投稿: | 2014年3月18日 (火) 22時21分

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