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2013年5月12日 (日)

加藤則芳さんのこと

 今日、朝日カルチャー講座の現地講習に六甲山に行った。電車のお共に、加藤則芳さん著の『日本の国立公園』をザックに入れ、読みながら現地に向かった。

 帰ってくると、僕のヒマラヤ紀行が載った『ワンダーフォーゲル』の最新号が届いていた。その冒頭記事で、加藤則芳さんが亡くなったことを知った。

 加藤さんはロングトレイルの第一人者として知られるが、『日本の国立公園』に見られるように、ジャーナリスティックな視点をしっかりと持ち合わせた方で、惜しい人を亡くした。

 2007年のことになるが、出来立ての高島トレイルを登山家の重廣恒夫さんと共に歩いたことがある。挨拶を交わした程度なので、加藤さんも僕のことを覚えて下さっていたかどうか。同性だから、もしかすると覚えてくださっていたかもしれない。その1ヶ月後、マキノ高原で行われた「全国トレイルサミット」でもご挨拶している。この時の写真を見返してみると、山と渓谷社の神長さんや、紀子さんのお父上である川嶋学習院大学教授の姿も見える。加藤さんはスーツ姿である。

 高島トレイルを歩いた時の姿は、雑誌等でよくお見かけする、太い足が印象的なショーツ姿だ。口数は多くなかったが、しきりにメモを取っておられた。

 その後、難病にかかられたことは耳にしていた。ワンダーフォーゲルによると筋萎縮性側策硬化症という。正確な病名までは知らなかったが、確かにそのような内容であったことは記憶している。しかし、こんなに早く逝ってしまわれるとは想像だにしなかった。

 ついでながら、確定はされていないが、僕もよく似た「硬化症」と名の付いた難病を患っている可能性がある。検査入院してみたものの、はっきりとした答えは出ず、グレーゾーンである。まあ、こちとらのんきなものだから、相変わらず山に登っている。

 たまたまであるが、加藤さんの著書を本棚から久しぶりに引き出した今日、加藤さんの訃報を知ることになった。こういうことはたまにある。不思議なものだ。

 ロングトレイルに固執するところは僕にはないが、加藤さんの後を引き継げるような仕事がしたい、いや、しなければならないと、心に思う。

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