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2012年7月 4日 (水)

あるパーティ

 今夜は、とある小さなパーティに行ってきた。

 一昨年、孤高の登山家・加藤文太郎を題材とした『山の声』という戯曲に出会って以来、縁あって年一回、朗読劇をさせてもらっているが、その作者である大竹野さんの戯曲集が出版されたということで、その出版記念パーティーに顔を出したのだった。場所は大阪長堀にあるウイングフィールドである。

 生前の大竹野さんにお会いしていないボクはまったくの門外漢なのであるが、今夏も山で(詳しいことは決まってからご報告します)加藤文太郎を演じることになるようなので、やはり筋としては出席しておかなければならなかった。

 一昨年に十数年ぶりに日活JOE名義が復活して以来、たとえば浜坂公演に出てもらった上滝君所属の劇団「空晴」の打ち上げなんかに顔を出していると、すでに自分のいる場ではないとは思いつつも、思いもかけず懐かしい顔に出会い、楽しい時間を過ごさせてもらっている。

 会場に入ると、知った顔があまりなかった。それでも、大竹野さんの劇団「くじら企画」に大学時代の先輩が出入りしており、その顔を見つけて2、3言葉を交わしていると、近くに音響家の野沢さんの姿を見つけた。あな、なつかしや。15年ぶりくらいだろうか、もうよくわからないぶりだ。かなり嬉しかった。

 と、よく見ると「山の声」公演でお世話になっている大阪ガスの皆様などの顔もある。編集者の小堀さんや劇評家の九鬼さんの顔もある。劇評家の広瀬さんもおられて、その昔、20年ほど前、関西の演劇の雑誌であった「じゃむち」に日活浪漫劇場旗揚げの芝居の劇評を書いていただいた方であったと思うのだが、その節のお礼を挨拶を兼ねてしようと思っているうちに姿が見えなくなってしまった。

 さて、戯曲集には、「山の声」も収録されている。その他の戯曲も後々ゆっくりと読ませていただこうと思う。その前に、挟み込まれてあった「あの日のできごと」と題された小冊子に目を通した。大竹野さんが亡くなられる前後の出来事が身内や近い方々によって書かれている。克明であり、とても客観的で真実味があり、人の死とは、まあそんな感じなんだなあ、と思う。

 そういうわけで、この夏もボクは死んでしまうのだなあ。何度目かなあ。

 そんでもって死んだ後で、みんなそろって槍ヶ岳に登るのである。そんなんもいいよなあ、とも思うのである。

 ああ、仕事をせねば。

 

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