カテゴリー「山の技術」の記事

2012年7月31日 (火)

芦屋川~有馬温泉。きついよ

 先週末に朝日カルチャーの教室で六甲に行った。

 んで、前からすごく気になっていることがあるので、ちょいと。

 登山を始めようという人が多い昨今です。で、最初にどこに行こうかという話で、まず思いつくのが六甲のようです。そして、これは僕らの責任もあるのかもしれないが、六甲のどこに行こうかというときに、なぜだがみんなが目指すのが芦屋川から六甲最高峰を経由して有馬温泉へ抜けるコースです。

 バラエティに富んでいるし、道もいいからいいコースなのだが、えーつまり、長いのです。標高100mに満たない芦屋川駅から931mの最高峰に登るのですから、それなりにきついです。初心者向きのコースは他にもいっぱいあるのです。六甲なら須磨アルプスや、トエンティクロスや、その他もろもろ。二上山や金剛山はもっと楽です。

 なんでですかね? どっから最初に登るコースの定番になってしまったんでしょ。誰のせい? わたし?

 登りは3時間かかります。で、知らんひとは、今の季節、このクソ暑い季節にもかかわらず、このコースに行きます。

 いちおう言っときます。初めて行くにはちょっときついです。「これが初心者向きなら私には無理かも」と言う声を耳にしたこともあります。別に難しくもないし山に行っている人なら何てことないコースですが、しんどい人にはしんどいです。ま、どんな山でもそれなりに体力は要りますが、楽なところから始めたい人には向いてないです。

 初めて山登りしてみたけど、しんどいなあ、やっぱやめようかなあ、などと思わないで下さいね。

 このところちょっと気になっているので。よろしくです。

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2012年5月 6日 (日)

北アルプスの遭難

 GW。残念ながら遭難が起こった。

 残念だ。

 山岳誌ではGWの雪山を特集し、また、その危険性も当然記事の中に組み込まれ、冬の山と変わらないことも、くどいほど、毎年のように注意を促している。昨年も荒れに荒れた。後輩のパーティは槍ヶ岳登頂を断念し、敗退している。なのだけれども。

Img_6226s  4月10日、件の白馬岳近くにいた。山スキーが目的だったので、白馬乗鞍岳まで登った。そこまでは今回遭難した人たちと同じルートだ。TVの映像を見る限りでは、その時より格段に雪は減ってはいる。しかし、この雪山に、報道されているような雨具にTシャツ姿で、本当にあの人たちは挑んだと言うのか? しかも、悪天が宣告されているのに関わらず。解せない。

 4月下旬GW直前、ひとりで南アルプスの仙丈ケ岳に登った。誰もいない雪山に登りたかった。目論見どおり、その日、仙丈ケ岳にいたのは僕たった一人だった。仙丈ケ岳に登るのは初めてで、3000mの稜線上で、多少リッジもある山で悪天に見舞われるのは、今の僕には荷が重い。技術的なリスクが少なく、また、好天になるのを見越して一週遅らせた山行だった。登山中、巻雲がかかっていたので、天気が下り坂になることが予想できたが、これも天気予報どおりですぐには崩れないこともわかっていた。ただ、午後になって風が出てくるのがいやで、山頂に15分ほどいて、下山した。

 戸台からテント場のある北沢峠まで、冬山用の幕営装備と、ピッケルやワカンほかの冬山装備、計ってはいないが、20kg超の荷物を担いで歩いた。ゴーグルやダウンジャケット、バラクラバ、3層のグローブの内のミドル用のグローブなど、使わなかったものはいくつかあった。テントは冬山用のスノーフライを持参した。結果論として、使わなかっただけで、状況によっては必要不可欠なものばかりだ。

Photo  自己分析してみる。状況が予想に反し、荒れていたとしよう。森林限界あたりで登頂を断念していたかもしれない。しかし、もう少し、もう少しと足を延ばした可能性もあろう。ホワイトアウトしたらどうしたろうか?

 誰かと一緒なら、まず間違いなく登山を中止して下山しているだろう。責任感ゆえに。リスクを回避するために。しかし、単独行の場合はどうなんだろう。小千丈を越え、いくつかのリッジを通過して、千丈小屋を取り巻く尾根にすでに取り付いていたら。行ったか、行かなかったか? 行って行けるかもしれない。しかし、天候がさらに悪化し、リッジあたりで猛吹雪に逢うかも知れない。その時、僕はリスクを回避する行動をとるのか、ええい、ままよと、突き進むのか?

 山という場所は、死が隣り合わせにある場所ということは、山に登るものなら知っていると思っている。いや、そう思っておきたい。

 登山の世界に、端っことはいえ身を置く者として、遭難報道がある度に気が重い。

 なんとかならなかったのか。

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2011年8月30日 (火)

ある滑落事故

 何度も書こう書こうと思いつつ、まったく書いてません。すみません。忘れてしまった方もおいででしょうが、せっかくなので書きます。

Img_0785s  先日、金曜日に松本へ行った。ええ、あの松本です。信州の。で、アルプスには登らず、3時間ほど滞在して帰ってきた。仕事仲間のMさん夫妻と一緒で、その3時間で何をしたかというと、まず、そばを食った。で、見舞いに行った。

 同じく仕事仲間のT氏が松本にある信州大学付属病院に入院しているからである。

 8月1日のことだった。T氏は単独で、日本海側の親不知から、後立山を縦走し、大天井、槍と越えて前穂高までやってきた。9日目のことである。あとは重太郎新道を岳沢経由で下山すると、長い縦走が完結するところであった。

 事故はその重太郎新道で起こったらしい。彼の言によれば、その滑落は防ぎようがなかったということらしい。いや、防ごうと思えば防げたのだろうが、彼としてはどうしようもなかった、というのが本当のところだろう。

 かいつまんで言えば、その下山路で、彼は足を一歩一歩踏み出していたが、そのうちのある一歩を踏み出したところで、その下には何もなかったということになる。足を滑らせたとか、浮石が崩れたとか、そういうものではなかったと言うのだ。そして何の抵抗もなくただ、落ちた。

 記憶によれば、何に触れることもなく20m、まっすぐに落ち、草つきの斜面に着地し、滑っていった。夏山だというのに、天候も悪く、目撃者はいなかったようだ。

 断っておくが、彼はクライマーであり、登山者としてはベテランといっていいし、経験も豊かだ。その知らせをはじめて聞いたとき、死なずにすんでよかったと、ホッとしたというのが正直な感想だ。なにせ、話では前穂高から100m落ちたと聞いていた。ばらばらになってもおかしくない。実際は20m落下し、運よく斜面に足からランディングして滑り落ちたのだった。しかし、これは紛れもなく運がよかった。脊椎、足、肋骨、指と骨折し、内臓からも出血があったようだが、頭を打つことが一切なかった。首から上が無事だったことが大変な幸運だった。

 ここからの彼の行動が優れている。止まったのは不安定な斜面で、ヘリコプターの救助も難しいだろうと判断し、まずザックを放り投げ、今度は自分もそこまでずり落ちた。時々スウィッチを切って電源を温存していた携帯で、まず110番、救助を求めた。ここで役に立ったのは、GPSである。GPSを携帯していたことにより、正確な現在地を告げることができたのだ。警察は、山岳保険の加入の有無を確認し、ヘリを飛ばせた。事故後、1時間後には彼は機上の人となることができ、1時間30分後には病院に搬送されていた。

 大前提として、運がよかった、ということには違いない。彼が認めるかどうかは知らないが、下山時の滑落、しかも、大縦走の、オーラスという点で、多くの山岳事故の典型のような事例といえるだろう。気の緩みがなかったとはいえない。

 しかし、事故後の対処という点では、示唆に富んでいる。まず、大縦走の行程の中で、携帯電話の電源を温存したこと。そして、GPSを活用したことである。20年前であったなら、彼の事故が悲劇に変わっていた可能性は否めない。しかし、これら文明の利器を、今後、あえて万一の備えとして携帯しておくことは、その運命を大きく左右することになる、ということを広く認識しておいて損はないだろう。

 このブログでも何度も書いているが、山は楽しいし、すばらしい。しかし、その隣り合わせに「死」がある。楽しいはずの山で死んではいけない。

 そのことだけは肝に銘じて欲しい。

  Img_0787sT氏が関西へ帰ってくるのはまだ先のことになりそうだ。とにかく、元気でよかった。

 しかし、一度松本でゆっくりしたいものだなあ。

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2011年1月22日 (土)

明日の金剛山

 金剛山である。別に行ってきたわけではない。金剛山というのは、朝鮮半島にあるあれではなく、大阪奈良府県境にそびえる山である。山頂部は実は奈良県なのだが、大阪の人は大阪の山だと思っている、そんな山だ。

 別に行ってきたわけではないのに書くのは、今日、店で、まあ、明日金剛山に行くという人の多かったこと。軽アイゼンが瞬く間に消えていった。こりゃ明日の金剛山は人だらけに違いない。

 しかし、こうも金剛山、金剛山、と耳にすると、行かねばならんという気になってくるから不思議だ。別に明日行くわけではないけど。現在発売中の『山と溪谷 2月号』にもガイドを紹介した。万に一つも、その影響でみんなが金剛山を目指しているというようなことはないと思うが。

 金剛山は、いろいろな意味で思い入れのある山の一つだ。僕は河内の生まれではないけれど、地元で言葉の端に聞こえてくる山といえば金剛山だ。何度となく登っているが、あまりに身近すぎて、簡単に考えている人も多い。いや、簡単、手軽な山であることには間違いないが、アイゼンだけは持っていってください。

 付け加えるなら、現地でもアイゼンを売っていたりするのだが、基本的には土踏まずのところに爪が立つ4本詰めの「簡易アイゼン」しか売っていない。久しぶりに、このブログの本来の主旨の立場でいうと、「軽アイゼン」とは6~8本爪のものをいう。簡易アイゼンはあくまで簡易であり、あればあるに越したことはないが、最初からアイゼンの使用が前提の場合は、やはり軽アイゼンで望んでほしい。

Img_2395s  簡易アイゼンは、想像してもらうとわかるが、土踏まずを中心にしたシーソーみたいなもので、安定は悪いし、たとえば下りにいい加減な足の置き方をしてつま先から地面に下ろし、そこが凍っていようものなら、やはり滑る。フラットに地面に足を置ける6本爪がやはり望ましい。

 その辺を踏まえて、これからアイゼンを揃えようという人は軽アイゼンにしてください。

 などと、今日はもっともらしいことを言ってしまった。

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2010年6月17日 (木)

子どもの山登り②

 やいさんとブログファンさん。

 いずれも年齢差のあるご兄弟(妹)の場合の山登りですね。ちょっと時期的に暑くなって来たので、関西の低山はなかなか難しい時期に入っています。

 余裕があるようであれば、夏休みにでも、簡単な初心者向けのアルプスの夏山という手があります。

 上高地起点で蝶ヶ岳、畳平から乗鞍岳、駒ヶ根からロープウェイで千畳敷まで上がり、木曽駒ヶ岳などです。蝶ヶ岳が少し長いですが、あとは参考自体は日帰りコースです。ブログファンさんの弟さんは小3ということなので少し小さいですが、休みながら登れば十分に体力はあります。それと、ここは高1のお兄さんにがんばって弟の面倒を見てもらうことが大切だと思います。兄弟間で助け合う姿勢というものを養ういいチャンスでしょう。

 乗鞍と木曽駒で気をつけて欲しいのは、いきなり高度2500Mあたりまで上がってしまうので、そこで十分に時間をとって、体を慣らしてから出発してください。

 関西にお住まいであれば、今からでしたら、新神戸駅から布引の滝を経て、市ヶ原経由、トエンティクロスで神戸市立森林植物園でアジサイ鑑賞というのはいかがでしょう。渓谷コースですから比較的涼しいし、軽いハイキング。神戸起終点ですから、ハイキング後の楽しみもいろいろとあります。

 と、まあ、ざっくりとこんなところで。また思いついたら書きますです。

 

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2010年6月15日 (火)

子どもの山登り

 やいさんの子どもと山登りの質問ですが、お子さんの年齢がわからないので、なんとも言えませんが、まず、身近なところ、森林公園や標高のきわめて低い山からはじめてはどうでしょうか?

 山に登る、てっぺんに行くというのは、目標になりますし、とても必要なことですが、もっと大切にしてあげたいのが、そのプロセスです。登っている間は、子どもの興味は目標である山頂にはありません。変わった形の石ころであったり、木の枝であったり、ドングリや虫なども興味の対象です。

 子どもが興味を持ったことを大切にして見守ってあげることです。石ころや木の枝は、大人にとっては何の変哲もないただの石ころであったりしますが、そのときの子どもにとっては宝物です。

 また、大人は山登りというとどうしても「登る」「先へ進む」事にこだわってしまいます。自分の足でひとつの山に登ったという自信をつけさせてあげることは、子どもとの山登りの中では重要な課題なのですが、せかさないほうが良いような気がします。うまく先へ進む口実を見つけてあげながら登っていく。「早く昇らなきゃ日が暮れてしまう」てなことを言っている親御さんを見かけますが、それは親の都合であって、子どもの都合ではありません。そもそもせかさなければ登りきれない山を選ぶところで失敗しています。大体、大人の足で1時間で登る山であれば、3時間かけて登るつもりでプランニングすればよいのではないでしょうか。早く登れたならそれはそれでいいですが、それぐらいの余裕を見ておけば親の側の気持ちがせくことはないでしょう。

 また、山に向かう目的は、子どもが興味ありそうなものに設定してあげてるのもコツです。虫取りでもいい。ドングリ拾いでもいい。子どもが好きなおかずをいっぱい詰めたお弁当を山のてっぺんで食べる、というようなことでもいい。

 そんな中で、子どもは子どもなりに山に出かける理由を作り上げていきます。

 簡単で申し訳ありませんが、こんな感じではないでしょうか?

 できれば、親の側も一緒になって、自然をテーマにした勉強をしましょう。いずれその時のあんちょこになるような本を作りたいと思っています。

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2010年5月 5日 (水)

滑落遭難、相次ぐ

 このゴールデンウィーク、各地で滑落遭難が相次いでいる。北アルプス、富士山、その他。

 残念なことで、亡くなられた方には哀悼の念を表したい。

 一方、詳しいことが不明なので、なんともいえない部分があるが、これだけ滑落遭難が相次ぐと、なぜなのかを考えなくてはならない。

 連休中は、ショップに入っていたが、来店者の要望を聞くと、どうも昨年よりも「春山」に出かけようとする人が多いように感じていた。今のところ遭難者に関西の人は見受けられないが、今年、一気に春山へのハードルが下がったのではないか、と思ってはいたのである。

 ここで言う「春山」とは、高峰であり、いわゆる「残雪期の山」である。装備が冬山とおよそ変わらないことは言うまでもない。

 山岳誌では、春以来、残雪の山を取り扱っているが、楽しさを強調するあまり、技術のほうがおろそかになってはいなかっただろうか。

 もちろん、技術に関するページは割いており、アイゼン歩行やピッケルの使い方などはしっかりと解説してある。しかし、これらの技術は、本来、本を読んで実践できる類のものではない。剱岳では雪崩の事故も報告されているが、雪崩に対する予見や、対処方法などももちろんそうだ。実地に熟練者から教えてもらうしか方法はない。そのことを強く訴えなければならないのではないか。

 ピッケルとアイゼンさえ準備すれば登れるというのは、条件さえよければ「可能性」はある。しかし、とりあえず装備を用意して登山に望む、という人が来店したときには、僕は根本的にあきらめてもらっている。当然の話だ。

 昨年来、若い人たちの間でにわかにブームが起こり、今年も続きそうな気配である。業界としては結構な話だが、警告を怠れば、勢いだけの無謀な登山が増える可能性がある。組織とは無縁の人たちが多いのだから。

 詳しい内容は報告を待つこととして、今年はその傾向に対する対策を、山岳誌をはじめとして考えねばならない年になるかもしれない。

 今回の遭難がそうと決め付けているわけではないが、警告は発しなければならない。

 自然を相手にするときには、最悪の条件を考慮して準備しなければならないのだ。

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2010年3月19日 (金)

久しぶりにOCSシティロックジムへ

 何度かOCSシティロックジムの林さんと顔を合わせることがあり、そのたびに、今度、行きます、今度行きます、と言ってきた。知らない人にはわからないだろうが、大阪十三にあるOCSは現在、全国各地に増えてきたクライミングジムの草分けで、以前、ちょっと仕事前に通っていたことがある。

 林さんとは仕事上のつながりもあり、この間、岩崎元郎さんと須磨アルプスに登った時に、「林君はどうしてる」と話題に出たこともあって、そろそろ顔を出さねばと、ずっと気にあぐんでいた。

 最近、よく一緒に山に出かける新原君(『ヤマケイJOY春号』参照してください)が、ここ半年くらいよく通っていることもあり、別件の打ち合わせ前に、連れ立って行って来た。

 久しぶりなので、とても登るどころではなかった。昨日・今日と、たまたまクライマーの茂垣敬太さんが、ルートセットに来ていたらしく、その登りをボーっと見ていた。林さんに紹介してもらって挨拶ぐらいしようかとも思ったが、僕はあんまりヘタッピだから、気後れしてできなかった。

 まあ、クライミングも少しは身につけておかないと、思い立ってはじめたが、無理がたたってもともと故障がちな左肩をいわしてしまい、ここ数年、ジムに足を踏み入れたことはなかった。僕の場合、年も年だからまあ、気晴らし程度にしかできはしないが、以前に登れたぐらいは登っておきたいなあ、などとぼんやり思っている今日この頃である。

 また機会があったら写真とって来ます。

 

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2010年2月27日 (土)

道迷い実験in大岩ヶ岳、その結果は?

 関西大学の青山先生のゼミの道迷い実験に、昨年秋に参加したことは報告したが、ようやくその結果が送られてきた。北摂・道場の大岩ヶ岳で行われた実験である。

 なんと言えばいいのか、点数はどこをどう見ればよくわからず、いろいろな数字が並んでいる。詳しいことは、青山先生に聞くしかない。

 ただし、実験以来の被験者134人中6番目という成績だったようである。いろいろな人たちが参加しているから、この数字をどう評価していいのかはわからないが、まあ、とりあえず恥はかかなくてすんだというような感じだろうか。

 今までのトップの成績は静岡大学の村越先生である。『山と溪谷』紙上で地図読み技術の講師をされており、その関係の著書も多い。

 あそこの尾根の分岐での勘違いがなければ、さらに肉薄できたという思いはあるが、仕方あるまい。

 今日は、神戸でトムラウシの遭難のシンポジウムがある。青山先生も主催者側として出席されている。またその報告は後日。

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2010年2月22日 (月)

厳冬期?の中央アルプスへ

 この土・日曜は、大阪府岳連の冬山講習で、中央アルプスへ行ってきた。場所は千畳敷カールである。

 天気はピーカン。吹雪の厳冬期アルプスで、多分に凍傷まで覚悟していた僕は、拍子抜けした感があった。登山目的であれば、何という幸運、ともいえる天気である。

Img_4224s  内容的にはかなり過密で、あと1日欲しいところだったが、誰しも勤めがある中での講習であるから仕方ない。

 登山技術に関しては中途半端な僕にとって、ピッケルとアイゼンでガッシガッシと凍りついた斜面を登っていく快感は、なんともいえないものであった。

 ついでながら、講習の呼び物のひとつである埋没体験には、希望者を募る際にさっと手を上げて、雪の中に埋めてもらった。たかだか50㎝ほど雪をかけられただけだが、まったく身動きが取れなくなった。埋められた僕にみんなでゾンデで突っつきまわして、人間を発見した感触を確かめていた。Img_4371s

 今回は、当然、すぐに掘り出してもらえることがわかっていたから何とか耐えたが、これが雪崩にあったのであったとしたら、どうだろう。感想を求められときも応えたのだが、まったく身動きが取れない状態(ホントにとれない。息をするたびに胸が膨らむので、そのせいで雪に圧迫されるほど)は心理的に相当なダメージを受ける。これで発見されるかどうかわからないとすれば、パニックになるのは間違いない。今回は頭の部分は空間を作ってもらったが、実際にはそうはいかないだろう。

 僕にとっては今年の冬の大イベントであったが、実りの多い講習会であった。

 

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