カテゴリー「登山地情報」の記事

2012年3月 2日 (金)

関西の雪山

 ぼちぼちと書いていきますよ。

 では、2011年度の関西の雪山をざっくり総括していきます。

 今年は雪が多かったのは周知の通りです。タイミング的にはうまい具合に豪雪は避けることができて、ラッセルを強いられるようなことはなかったのでした。条件的には恵まれていたので、参考になるかどうかはわかりませんが、まあ、類推することで来年度の計画に役立ててください。

2011年12月29日 武奈ヶ岳

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年末はKちゃんの雪上歩行の練習です。トレースがしっかりついていたのでスノーシューはザックに付けたまま頂上へ。ほとんどの人がスノーシューかワカンで歩いていましたが、条件次第ではアイゼンのみでOK。6本爪では心もとないので、10~12本爪のアイゼンのほうがいいと思います。積雪次第ではラッセルで時間切れとなります。

2012年1月23日 明神平

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ガイドブックの編集執筆で、ちょいと間が開きました。明神平は、ほぼ月イチで一緒に山に行っているJ君と。大阪を出たときは雨だったので、モチベーションが上がらずに向かいましたが、登山口まで来たらやっぱりテンションは上がるのもの。登山・下山は結果的にはノーアイゼンでした。山上に上がるとスノーシューは必携です。場合によっては山上までも必要なことがあります。一般的にはアイゼンもあったほうがよいでしょう。

青空こそなかったもののガスも切れて水無山も姿を見せてくれました。

2月11日 金剛山

明神平のあと、西穂高の丸山に行きました。Img_4630s_2 ガイドブックが終了している予定だったのですが、ずれ込んでしまい、参加メンバーにちょっと迷惑かけたのでした。Kちゃん、Sちゃん、G男、すんませんでした。

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ほんで、金剛山は南海電車のイベントに参加でした。この日、一年で一番登山者が多いのではないかという日で、バスの出る河内長野駅は、バスターミナルから駅の階段まで長蛇の列で、金剛山の底力を見せ付けられました。翌翌週も金剛山に行きましたが、タイミングが合わず霧氷は見れずじまい。雪が降ろうが降ろうまいが、こういう人気の山は踏み固めもあって登山道が凍結するので、軽アイゼンは必携です。

2月17日 三峰山

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妙齢の女性3人を連れて三峰山へ。樹氷は最高の状態で、皆さん喜んでいただきました。ボクとSちゃんはノーアイゼンで、初心者のOさんとMさんは途中から軽アイゼンを着用しての登山です。下山時にはボクもSちゃんも、凍結したところを踏んですっころびました。軽アイゼンは必携でありんす。

2月21日 御在所岳

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鈴鹿の盟主。冬は初めて行きました。月イチJ君と登山初心者A君を連れて。積雪が思いのほか少なく、登りの中道は雪上歩行を兼ねてノーアイゼン。下りはアイゼン装着で一の谷新道を下りました。A君には軽アイゼンを貸しましたが、傾斜がきつい山なので、できれば10本爪以上のアイゼンのほうが楽だと思います。岩場とのミックスになるところもあるので気をつけて。

2月25-26日 朽木生杉

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高島トレイルがらみで声を掛けてもらったので、モニターツアーに参加。1日目はクロスカントリースキー、2日目が生杉でスノーシューです。2日目は朝から雪が降っていて積雪は十分。深いところで2mぐらい。雪の状態もパウダーですばらしいものでした。まだしばらく楽しめると思います。スノーシューのゲレンデと思ってください。

と、ざっくりこんなところでした。

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2011年4月27日 (水)

GWは。25日の霊仙山

Img_2810s  25日、鈴鹿北端の霊仙山へ。荒れ模様の天気で、晴れるわ雨降るわ、雷なるわ、雹降るわでえらいこっちゃであった。お目当ては南西稜のフクジュソウ。

Img_2692s  例年であれば、そろそろ終わっているはずだが、先週に出かけた金剛山の山上はまだ冬だったから今年は相当遅れているという感触を得て、まだ間に合うと行ってきたのだが、まあ、よかった。つぼみのものも多かったので、このゴールデンウィークでも十分に楽しめることだろう。てなわけで、どうぞ、出かけてみてください。

 そんで、これから登山を始めようという方向けになってしまうが、朝日カルチャーのトレッキング入門講座(5月7日座学、14日須磨アルプスにて現地講座)募集中です。奮ってご参加を。http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=115204&userflg=0

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2010年9月 9日 (木)

芦生の森で忘れ物。それと告知

 3年ほど前か、芦生の森で、大切なものを落としてしまった。

 日曜日に、取材で芦生の森を久しぶりに訪れた。落し物をした地点までは到達できず、この忘れ物探しは、次回に持ち越しとなってしまった。見つかったからといっていまさらどうということもないのだけれど、果たして見つかるものなのかどうか、それが知りたかったりするのである。

 さて、今回はカメラマン同行だったので、写真はなしだ。京大芦生研究林の長谷川林長から、取材後お電話をいただいたので、ここに紹介しておく。

 研究林は、現在、美山側の研究林事務所の前を通らないと入ってはいけないことになっている。人気ルートの上谷は、滋賀県側の朽木からがアプローチしやすいのだが、こちら側は入山禁止である。研究林側では、登山者を締め出したいわけではなく、多くの人に知ってもらいたいという意思を持っている。マナーの問題だ。また、遭難も多く、入山者の把握が必要なのである。このあたり、今一度、徹底しておいて欲しい。研究林の理解があってはじめて、芦生の森歩きが楽しめるのだから。

 さて、りももさんからのコメントを受けて、今一度、僕のほうから告知。10月23日、11月6日と、2階完結で、朝日カルチャーセンターで地図読み講座をやります。自立した登山者になるためには地形図が読めることは必携だし、また、それによって世界も大いに広がり、安全性も増します。23日は中之島教室で座学、6日は現地(六甲)で現地講座をやります。

 優良なんですけれども、ぜひ、みなさん、ご参加ください。お待ちしております。

 申し込みはhttp://www.asahi-culture.co.jp/cgi-bin/lecturetable.cgi?mode=info&id=2010100037へ。

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2010年5月29日 (土)

大台ヶ原・大台荘

 検索ワードで「大台ヶ原 大台荘」というのをよく見かけるので、一応ご報告しておきます。

 大台ケ原の大台荘を経営していた吉野熊野観光開発株式会社は昨年に解散、日本百名山の一峰である大台ヶ原の主要宿泊施設、大台荘はどうなるのかと危惧されていました。

 で、引継ぎ先が見つかり、「心湯治館 大台ヶ原」と改名して、5月中旬より営業しています。

 電話番号も同じです。

 そんなわけで。

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2010年5月18日 (火)

金剛山カトラ谷事故2

 金剛山のカトラ谷で滑落事故があり、ヘリコプターが出動した内容の報告をしたいと思っていたが、千早赤阪村役場でも詳しいことはわからず、消防の分署では、内容に関しては公開開示要請をしてもらわなければ話せない、ということである。個人保護法がらみのことである。

 詳しいことはわからないが、一般的なことを言えば、警告を発して欲しいと言うような話でもなかったことだけは確かであろう。ほっておくわけにも行かぬので近々に開示要請をしてみようとは思ってはいるが。

 今回の事故に関連してというわけではないが、「自然」という場は山に限らず、不安定な要素に満ち溢れている。

 しつこいようだが、環境というものは本来、そういうものであり、「100%安全が確保されている場所」というのはない。人間にとって、「町」というのはある意味ではそれに近い存在であるように感じられるが、実際には人による危険に満ち溢れている。

 あえて危険なことをする冒険・探検的なジャンルとは違い、登山はやはり無事故で望みたい。たとえ不慮の悪天候に出遭っても。

 それに対処する能力は身に付けておきたい。

 関西大学の青山先生の話によれば、山の事故の90数パーセントはヒューマンエラーである。まずは万全を期すことだが、いくら注意していてもヒューマンエラーが起こるものであれば、起こったときの対処方法まで考えておかねばならない。

 なかなかそこまで手が回らない人が多いとは思うが、セルフレスキューに関しても、知識としてで構わないから知っておきたいことである。

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2010年5月15日 (土)

金剛山カトラ谷で事故

 最近、私が紹介する機会の多い、金剛山のカトラ谷で、GWに滑落事故があった模様です。

 詳しい情報は、週明けに入手するつもりですが、入谷する人は十分に注意してください。

 コースとしては、ロープの張られた箇所やハシゴなどがあるものの、一般に山歩きができる人であれば、他の山に比して、登ることは問題ありません。しかし、金剛山の中では、落ちる可能性があるという点で特殊です。一歩間違えれば、つまり足を滑らせれば事故につながります。

 注意さえ怠らなければ初心者でも歩ける場所と安易に考えていましたが、あらためて反省しております。自信のない方は入山しないでください。

 よろしくお願いします。

加藤芳樹

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花の山2題。三岳(クリンソウ)と三周ヶ岳(シャクナゲ)

Img_7605s  12日、丹波篠山の北方、多紀アルプスの主峰、三岳(御嶽)へ。日本山岳会関西支部の自然観察会である。近年、見つかったクリンソウの群落を観にいった。メインルートから少し外れるだけで花の群落と出会え、ちゃんと整備もされているので、今後、三岳も「花の山」として知られていくことになるだろう。12日は寒かった。8分咲きくらいなので、明日ぐらいが見ごろではないだろうか。参加の最高齢は90歳を超えている浅野さんである。すごい。

Img_7727s  14日は、いつもの新原君と、初参加の近藤さんを従えて奥美濃の三周ヶ岳へ。後で聞いたのだが、山開きが6月上旬とかで、登山口への車道はチェーンがかかっていた。アクセスに難はあるが、今年は今が春の花の最盛期。いや、もう最後かな。

Img_7882s  山上の夜叉ヶ池周辺では最盛期は過ぎているが、カタクリの群生が見られ、三周ヶ岳への途上ではシャクナゲが見事である。雨が降る中でのヤブ漕ぎはなかなかのものだったが、これも奥美濃の山の名物だ。天気が悪く、例によってカタクリは花を閉じたままである。しかし、他にも多くの花と出会えたのはよかった。

 12日は平均年齢70歳以上、14日は僕を省けば20代前半。老若男女、誰でも楽しめるのが山なのだなあ。

 12日、14日、両日とも冷え込んだ。この時期にしては、「寒い」と言えた。今年の気候はよくわからない。両日とも、曇天でガスっており、もちろん展望はなかったが、それはそれで有意義であった。特に水気をたっぷりと含んだ新緑は、生命力が感じられて山の精気を存分に頂くことができた。

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2010年3月13日 (土)

南紀への旅。てんこもりツアー

 11日、12日と、和歌山県観光連盟の主宰するプレスツアーに招かれ、南紀を訪れた。たくさんの人と出会い、地元の事情や苦労を聞くことができて、勉強になった。

 どこもそういうわけではないが、近年、地方は、もともと地元にある財産、特に自然に価値を見出し始めた。存在して当たり前であった、地元の人たちにとってなんら価値を感じていなかったもの、いわば「田舎の象徴」であったものをひとつの観光資源になると、ようやく気づき始めたのである。この10年くらいの傾向のように思うが、非常にいい傾向だと思う。

 ツアーはおもに、すさみ町と串本町であった。とりあえず、和歌山県観光連盟と、各町の方々に敬意を表し、ざっと紹介しておく。基本は体験型だが、2日間で紹介できるだけ紹介したいという感じになったしまうので、満喫というところまでは行かなかったのは残念だが、いたし方のないところであろう。思うところはいろいろあるが、それはまあ、読んで感じてください。

 

 1日目、昼食をいただいたのはすさみ町の海を眺める高台にあるホテル・ベルヴェデーレ。町の名物であるイノブタと、ケンケンがつおである。

 その後、熊野古道大辺路(おおへち)と呼ばれる古道を歩く。熊野古道とは熊野三山に向かう参詣道の総称で、熊野参詣道とも言う。「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている世界遺産である。

 一般に熊野古道と呼ばれるものには、口熊野の紀伊田辺から熊野本宮、那智大社を結んで山中を行く中辺路、高野山と熊野本宮を結ぶ小辺路、伊勢神宮と新宮を結ぶ海沿いの道、伊勢路、そして紀伊田辺から那智を経て本宮に向かう大辺路がある。

Img_4947s  今回歩いたのは大辺路の中でも、長井坂と呼ばれるとても歩きやすい道で、時折、本宗最南端の潮岬を望む展望が特徴だ。このあたりまで来ると、もう春の色が濃く、山桜が満開であった。記者様向けのウォーキングなので、ショートカットしてアップダウンの少ない核心部を1時間ほどしか歩けなかったのは残念である。道はすこぶるよい。しいて言えば、中辺路の王子跡のような、信仰を示す史跡類がないので、古道を歩いているという感覚になるには想像力がいる。和歌山は古くから「紀州の語り部」という制度を設けており、今回も同行していただいた。

 さて、次に向かったのは串本町の串本海中公園である。海中展望塔は僕が子どものころに行ったのと変わっていないが、施設そのものはここ2、3年で大幅にリニューアルし、体験型施設への転換を上手に成功させている。周辺はラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)により保護され、本州にありながら、目の前で珊瑚が生息する熱帯の海となっている。

Img_5046s Img_5057s  海中公園は海中公園支配人で水族館館長の宇井さんに案内していただいた。水族館は基本的に串本の海にいる生物のみの展示だが、それが宇井さんの説明によりかなり興味深い展示であることが知れる。バックヤードツアーも行っており、水族館で孵化した海がめの赤ちゃんを触れることができると言うのもちょっとできない体験であった。

 隣接して串本ダイビングパークがあり、コテージに宿泊もできるので、ここを拠点として串本の海が楽しめるようになっている。

 その後、潮岬の観光タワー展望塔で、本州最南端の夕日を眺めて、1日目はおしまい。浦島ハーバーホテルに宿泊した。

 翌日はツアーメニューにはないが、同室したS文社のHさんが、ホテル近くにある橋杭岩の朝日を撮りに行くというので、5時前に起きたが、すでにHさんの姿はなかった。とりあえず橋杭岩に向かう。6時15分の日の出ということだったが、その直前に太陽が水平線から光をこぼし始め、現地での日の出は間に合わなかった。ちなみに、日の出とは、少しでも太陽が頭をのぞかせた瞬間を言うのだそうだ。Img_5097s

Img_5130s  山並みから昇る日の出はおなじみだが、水平線から昇るご来光は新鮮であった。

 朝食後、古座駅へ。ここは、串本町(合併前は古座町だった)の人気メニューのひとつ、古座川のカヌーイングの拠点となっていて、駅の横には大きなカヌー倉庫があり、レンタルできるようになっている。駅前には屋根にキャリアを装着した「カヌータクシー」が待っていて、レンタルしたカヌーを積み込んで運んでくれる(要予約)のである。

Img_5197s  国の天然記念物である古座川上流の一枚岩(古座川町)を出発点として、カヌーで下る。カヌーそのものは初体験ではないが、カメラを持ち込んで乗り込んだので、ちょいびくびくモンである。途中の瀬で、J通信のS氏が沈(ひっくり返ること)したので、なおさらであった。カメラなし、また、夏であれば、沈しようがどうしようがおかまいなしに川が楽しめるだろう。今日は雨後で川はササ濁りであったが、古座川の透明度は折り紙つきだ。本来なら、駅から100mほどの地点が終点となっているので、そこで終えれば、スタッフがカヌーを回収に来てくれるということなのだ。

 昼食は「紀州なぎさの駅」の「水門(みなと)まつり」で、地元の郷土料理である「あんろくめずし」と、刺身定食を頂いた。あんろくめずしは、おにぎりを高菜で包んだ紀州名物の「めはりずし」の海草版と思えばよい。「ひろめ」という海草ですし飯を包んだもので、はっきり言って美味であった。刺身定食も1000円にしては内容がよかった。Img_5252s

 ツアーはまだまだ続く。大島に渡って、トルコ記念館に行き、きんかんソフトクリームをたべ、串本駅へ。駅からは、昨年から串本町が始めた「街中チョイ乗りサイクリング」の電動自転車に乗り、無量寺へ。

Img_5360s  この無量寺は知る人ぞ知る、円山応挙、長沢芦雪の襖絵を所蔵する禅寺である。いぜんから機会があれば訪れてみたいと思っていた場所だ。所蔵庫に収められた本物はさすがにすばらしい。しかし、一方で、本堂にはデジタル再生された絵画が、もともと収められていたように再現されていて、その空間を意識した絵画の描かれ方に目を見張った。長沢芦雪の虎図は水墨画の傑作として名高いが、襖絵として見ることで、その迫力に圧倒される。虎の顔は四国、金比羅宮にある彼の師匠、応挙のものに似通っているが、筆運びが荒々しく、躍動感にあふれている。この絵の鑑賞は、今回の文化面での僕の目玉であった。プレスツアーの特権で、写真を撮りまくった、このブログには載せられないのであしからず。

 とまあ、こんな感じであった。

 疲れました。

 

 

 

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2009年11月25日 (水)

丹後の山旅。由良ヶ岳と依遅ヶ尾山

 どうも1日遅れの報告となる。

 昨日、2人の若者と丹後の山々へ。単行本のフォローの取材も兼ねてであるが、以前から一緒に山に行きましょうと言ってくれていた、店で一緒になっている新原君に声をかけ、その友達、道田君とともに出掛けた。

Img_2586s  丹後の名山、由良ヶ岳と依遅ヶ尾山とはしごをした。いずれも地味な山なのだが連れて行く手前、喜んでもらわねばと思っていたところ、由良ヶ岳東峰から見た景色のすばらしかったこと。北を見れば日本海だが、南側は一面の雲海であった。

 すばらしいと思ったのは、もうひとつある。地元の登山者に対する好意である。由良ヶ岳では、登山口に資料のコピーが置かれ、登頂証明書まで用意されていた。依遅ヶ尾山にいたっては丸太の輪切りに焼印が押された記念品が持ち帰れらるようになっている。Img_2605s

Img_2613s  以前、『山と溪谷』に、全国で62番目の新しい国定公園として丹後天橋立国定公園のことをレポートしたが、その後、整備が行き届いてきた上、地元での歓待ムードのようなものもあるのか、なかなかユニークな受け入れ方法で興味深かった。

 地元の山に対する愛情のようなものが感じられる山というのは、訪れたものに、またひと味違った楽しみを与えてくれる。

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2009年9月 4日 (金)

フィールドワークの再開。六甲菊水山と鍋蓋山

 そんなわけで、久しぶりに六甲山の踏査に出た。9月15日発売の『山と溪谷』10月号で、地域研究の六甲山を担当しているが、この号は東部のみ、西部は11月号に持ち越し。数多くのコースをごく簡単にプロフィール程度を紹介するので、極論すれば行ってなくても書けてしまうが、くまなく歩き選別した上で紹介したいという、まあ、効率の悪い方法をとっている。これは、出版社に無理強いされているわけではない。単に僕のこだわりである。

 今日は菊水山と鍋蓋山を歩いた。別のコースは今発売されているヤマケイJOYに掲載している。両山のピークは経由しているが、コースは掲載コースのほんの一部が重なっているだけで、ほぼ未踏のコースである。六甲はとかくコースが多くて、歩きつくそうなどと思うとえらい目にあう。

 さて、前回六甲全山縦走の申し込みについての事に触れたが、その流れと思うが、鍋蓋山直下で登山道が整備されていた。というか、整備の真っ最中だった。この辺、神戸市は責任感があるというのか、こまめによく仕事をしている。砂防部の森林整備事務所という管轄する部署があるからというのも大きい。Img_9657s

 以前に、西宮市と宝塚市のエリアに入ったとたん整備されていないと書いたが、その後、両市に問い合わせてみた。結果で言えば、やはり、予算もなく、整備するというようなことをしていないらしい。しかし、奇妙なことに、神戸市以外のこの両市を貫く縦走路が近畿自然歩道となっている。整備に関して西宮市はまったくなし、宝塚市は自然歩道がらみの補助金が下りるので草刈り程度はしているのだという。

 しかし、まあ、何か事故があれば所轄の市が出動しなければならぬのだから、もう少し歩きやすいようにすればよかろうと思うのだが。

 といっても、六甲は私有林も多い。神戸市などは、持ち主とはなあなあで整備してしまっているようだから、一概に西宮・宝塚両市がサボっているわけではない。それぞれに事情がある。その辺が難しい。

 登山者にとって見れば、六甲全山縦走路は1本。行政区も何もあったもんではない、というのもほんとのところなのだ。

Img_9666s  ちなみに今日は、鈴蘭台から谷沿いに菊水山に登り、尾根伝いに鈴蘭台高校に降りて、有馬街道を二軒茶屋まで歩き、牛の背と鍋蓋北尾根で鍋蓋山へ、昨年歩いた七三峠へ下り、平野谷西尾根経由で天王谷へ降りた。

 踏査目的以外ではまあ、こんなコース取りはしないだろう。めんどくさくて綿のTシャツで出かけてしまったのが運のつき、汗だくで阪急電車に乗って帰ってきた。われながら臭かった。乗り合わせた皆さん、ごめんなさい。

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